Michel Legrand『The Young Girls Of Rochefort 』LP 1968年作

1964年に公開されたJacques Demy監督によるフランス映画『Les Parapluies de

Cherbourg(シェルブールの雨傘)』は、全くセリフのない完全なミュージカル仕立ての映画

であり、当時としては画期的な作品として取り上げられ世界中で大ヒットを記録しました。

  

特に「I Will Wait For You」などのMichel Legrandが手掛けた楽曲がたちまち評判になった

ことは皆さんも良く知るところでしょう。そして、再共演の気運が高まる中、再びJacques

とMichaelがコンビを組み制作されたのが『Les Demoiselles de Rochefort(ロシュフォー

ルの恋人たち)』。こちらも前作同様のミュージカル映画となっており、米・仏の共同製作

の作品ということで、ハリウッドの黄金時代を築いたGene Kellyや『West Side Story』の

George Chakirisなど、米の俳優が出演したことでも話題になったそうです。

   

今回紹介するレコードは、そのサントラ盤(Original Sound Track)に当たるものなんです

が、その中でも幻とも呼ばれた英詩ヴァージョンです。本国フランスを筆頭に、アメリカ、

カナダ、イギリス、日本、オランダ、スペイン、オーストリア、ドイツ、と9ヵ国以上の国で

リリースされていて、イギリス盤とオランダ盤のみヴォーカルを英語に吹き替えてレコーデ

ィングをされております。

アルバム内容

今作はSide-1に7曲、Side-2に8曲の全15曲収録されています。UK盤とUS盤のみのリリース

となった2枚組の完全盤からセリフや前奏部分をカットされたものですが、それでも有名な

『キャラバンの到着』や『双子姉妹の歌』などの肝心な名曲は収録されております。

サウンドは、ビッグ・バンドを配したジャズ音楽にミュージカルならではの会話形式で

男女が掛け合うヴォーカル入りのナンバーが多く、中にはワルツやスローバラード、そし

てボサノヴァ調の楽曲もあるものの、基本は軽快にスウィングするハイテンションな曲

が多くを占めています。以下収録曲になります。

Side-1

1 「Arrivée Des Camionneurs (Ballet)」

2 「Chanson De Maxence」

3 「De Delphine A Lancien」

4 「De Delphine A Lancien」

5 「Chanson De Simon」

6 「La Femme Coupée En Morceaux」

7 「La Chanson D’Un Jour D’Été」

Side-2

1 「Chanson Des Jumelles」

2 「La Chanson D’Andy」

3 「Chanson De Solange」

4 「Chanson De Delphine」

5 「Nous Voyageons De Ville En Ville」

6 「Chanson D’Yvonne」

7 「Toujours-Jamais」

8 「Toujours-Jamais」



ゆいさんのおススメ

個人的には、流れるような美しいメロディと、語るように歌唱するSide-1の3曲目に収録さ

れた「De Delphine A Lancien」もかなり好きですが、やっぱり英詩ヴァージョンの

「Chanson Des Jumelles」が今作の最大の聴き所。疾走するハッピー過ぎる陽気なジャズ

に、起伏の激しいメロディをスムースに歌いこなす息の合ったツイン・ヴォーカルが何度聴

いても最高です。仏ヴァージョンで聴きなれてる方からしたら、とても新鮮に感じると思い

ます。是非お試しください!