The Mike Sammes Singers 『You Must Remember This』LP 1980年作

タイトルの『You Must Remember This』は、冒頭に収められた「As Time Goes By」の

出だしの歌詞から取られていて、往年のヒット曲で並べたトラック・リストに対して、リス

ナーに問いかけているようにも受け取れます。本盤は、80年代という新たな年代を迎えても

なお世間のトレンドなぞ意にも介さず、今まで彼らが築き上げてきたサウンドを聴かせてく

れます。彼らのトレード・マークである瑞々しいハーモニーとメローなアレンジは、今作で

満遍無く堪能できますが、60~70年代に見せていた力強いコーラス・ワークは薄れていて

ジャケットのイメージ通りの落ち着きのある楽曲が全体を占めるイージーリスニングな作風

になっております。個人的に好きな曲が幾つか収録されているのと、BGMとしてさらりと聴

けるという利点から、昼食後のティータイムなんかに時たま流したりしています。Soft

Rockファンにもおススメの1曲がありますので、紹介させて頂きましょう。

アルバム内容

今作は両面共に7曲ずつの全14曲の収録になっております。通例に従いジャズ系のスタンダ

ード・ナンバーによるカバー曲が全体を占めていて、ラストの1曲のみMikeのオリジナル・

ソングになっています。前述した通り、落ち着きのある楽曲が多く、明るい曲もありますが

ビックリする程ソフトなアプローチで、正にコーラス系のリラクシンなアルバムに仕上がっ

てます。より濃厚で高度なコーラスを求める方には、物足りないと感じるかもしれません。

自分に合う作風・サウンドなのかは、下記の視聴で試して頂ければと思います。

以下、収録曲になります。

Side-1

1 「As Time Goes By」・・・Herman Hupfield

2 「It Had To Be You」・・・Kahn / Jones

3 「All The Things You Are」・・・Kern / Hammerstein

4 「I’m Always Chasing Rainbows」・・・Carroll / McCarthy

5 「What’ll I Do」・・・Irving Berlin

6 「The Very Thought Of You」・・・Ray Noble

7 「If You Were The Only Girl In The World」・・・Ayer / Gray

Side-2

1 「Remember」・・・Irving Berlin

2 「Why Do I Love You」・・・Kern / Hammerstein

3 「So In Love With You」・・・Mason

4 「Once In A While」・・・Edwards

5 「He Was Beautiful (Cavatina)」・・・Myers / Laine

6 「We’ll Meet Again」・・・Parker / Charles

7 「Ta-Ra」・・・Bendall / Sammes

ゆいさんのおススメ

私的ハイライトがこの曲「All The Things You Are」。1939年のミュージカル『Very

Warm for May』からの1曲で、Ella FitzgeraldやKellee Pattersonのカバーでよく知られた

曲ですね。アカペラの出だしや男女の掛け合いからユニゾンまで、お得意のコーラスは終始

優しさに包まれていて、素朴で飾らないスタイルに好感が持てます。

最後に

その他の曲も格調高い楽曲が多く収められていますので、この手のソフト・コーラス系が

好きな方は要チェックです!The Mike Sammes Singersのアルバムで紹介したいアルバム

がもうちょいありますので、あと少しだけお付き合いくださいませ。(人*′Д`*) ·