The Mike Sammes Singers 『Somewhere My Love & Other Hits』LP 1967年作

まるで映画のワン・シーンを切り取ったかの様な表ジャケの今作は、そのイメージ通り

映画のテーマ・ソングをメインに取り扱ったアルバムです。映画のイメージを崩さぬ様

雰囲気やサウンドに重点を置き、過度で派手なアレンジは極力避け、原曲に近い忠実な

カバーになってます。そのためか、コーラス・スタイルは控えめです。1曲のみアカペラは

ありますが、他は男女混声を生かした掛け合いなどはないので、コーラスに期待していると

少々がっくりしてしまうでしょう。その上、しっとりとした落ち着きのあるバラードが多く

明るい曲でもワルツ調の割とゆったりとした曲調がほとんどですので、アルバム全体に起伏

がなく、余計に地味な印象を与えています。逆に言えば、イージー・リスニングなアルバム

として聞き流すには重宝するアイテムでもありますね。ラウンジとはまた違い、こちらは

喫茶店などでBGMとして流れていたら、それこそ素敵なひと時を過ごせそうです。

アルバム内容

今作は両面6曲づつの全12曲の収録になっています。その内8曲がムービー・ソング。他は、

UKの民謡を含む有名なヒット曲が収められています。以下、収録曲になります。

Side-1

1 「Somewhere My Love 」・・・Webster / Jarre

2 「Sunrise,Sunset」・・・Harnick / Bock

3 「Strangers In The Night」・・・Singleton / Snyder / Kaempfert

4 「The Shadow Of Your Smile」・・・Webster / Mandel

5 「I’ll Tell Me Ma」・・・Traditional

6 「Somewhere」・・・Bernstein / Sondbeim

Side-2

1 「Somebody’s Thinking Of You Tonight」・・・Powell / Symes / Scbuster

2 「I Will Wait For You」・・・Legrand / Gimbel

3 「Lemon Tree」・・・Holt

4 「What Do I Do ?」・・・Paul

5 「Lace Covered Window」・・・Westlake / Lobsa

6 「Born Free」・・・Barry / Black



ゆいさんのおススメ

映画『A Man Could Get Killed』のテーマ・ソング「Strangers In The Night」。

こちらはFrank Sinatraのカバーが火付け役になり、後を追うように数多くのアーティストが

カバーをして世界的に有名な曲になります。曲の雰囲気は正に癒しそのもの。

Mike Sammesのアレンジにより、さらに拍車を掛けた形となっています。胸を突くメロ

ディに優しいコーラスは言うまでもなく、それに加え間奏の口笛ソロや中盤に見られる洒落

た転調など、サウンド・メイクの妙が際立って美しいです。

もう1曲は Side-2の1曲目「Somebody’s Thinking Of You Tonight」。

こちらもリラクシンな1曲。こういうソフトなコーラスも最高ですね~。ジャジーでエレガン

トなピアノと間奏の木琴(?)の音色が可愛らしいです。

最後に

声を大にして推薦できる盤ではないですけども、癒しを求める方向けとして紹介させて頂き

ました。視聴で気に入ったら買ってみても良いかも。では、また!