The Going Thing 『1970』LP 1970年作

おはようございます。本日も引き続きFord社のノヴェルティー盤についてです。今日は第3

作目の紹介になります。個人的には本盤のジャケットが一番好きですね。明るいポップな

色彩と楽しそうにしているメンバー達が写り、何とも言えず素敵。どことなくSoft Rockを

思わせるなヴィジュアルも良いですね。裏ジャケは、クレジットがないどころか真っ白な

無地にFord社のロゴのみというノベルティらしい、残念な仕様になってますが、表ジャケと

肝心の内容が良いので許せちゃうかな?1作目、2作目、そして本作と、アルバムを重ねる毎

にサウンドに厚みが増し、高揚感あるグルーヴィーな作風になってきました。これは例え

ば、オーストラリアのSoft RockバンドDoveのアルバム3作品と同様のサウンド変化が見て

取れて、とても面白いですね。どの作品が一番優れているというのではなく、それぞれ個々

のアルバム自体にサウンドの魅力があるので各々が好きなジャンル、気分に合わせて聴ける

のが、このプロジェクトの醍醐味となっています。

  

メンバーについて言いますと、第1作目ではサンタ+12人。2作目では4人減り8人に。

そして今作は1人増えて9人になっております。ただ、ジャケットに写っている人数なので

実際のところ、何人で演奏しているかは分かりません(適当ww)。

アルバム内容

今作はA面に5曲、B面に2曲の全7曲の収録です。カバー曲中心で固められた楽曲構成で

今回もまた長尺の名曲メドレーを披露しております。表ジャケットで見てとれるように

明るく煌びやかなサウンドが印象的で、前作と比べるとさらにサウンドの厚みが生まれ、

終始派手でハイ・テンションな勢いで押す内容になっております。以下、収録曲です。

Side-A

1 「Hey You In The Cloud」

2 「Dance To The Music」

3 「Hey Jude」

4 「Happiness」

5 「For Once In My Life」

Side-B

1 「Salute To The 60’s」

2 「The Going Thing」

注目したいのは、A-2曲目に収録されたSly & The Family Stoneのカバー「Dance To The

Music」。こちらは、楽曲を演奏しながら、Tom Bahlerが今作のメンバー9人を一人一人紹

介していく構成になっています。ここで演奏者の個々のソロ・プレイを聴けますが、当時若

干22才だった頃のLarry Carltonの貴重なギター・ソロは、ファンにとっては最大の目玉に

なっています(数秒ですけどね・・ww)。A-3曲目「Hey Jude」では、豪華で分厚いコーラス

による後半の盛り上がりはグレイト!そして、続く「Happiness」は可愛いポップ・

チューン。たった1分足らずの短い曲ですが、キレのあるキャッチーなメロディや混声

コーラス、さらには子供っぽくキュートに歌う女性陣が何とも可愛らしく、キッズ系の

Soft Rockが好きな方には溜まらない仕上がりになってます。一転して5曲目「For Once In

My Life」では、ソウルフルで大人な歌声を聴かせてます。迫りくる重層感たっぷりの

コーラスに思わずウキウキしてしまいます。ホーン・セクションも盛り上げに一役買い

かなり豪華な出来。素晴らしいです!




そしてB面に入り、前作と同様の約9分にも及ぶ長尺のメドレーです。まずはThe Beatlesの

「Day Tripper」から始まり、ミュージカル「A TasteOf Honey」、Burt Bacharach「I

Say A LittlePrayer」、シャンソン「Love Is Blue」、The 5th Dimension「Aquarius /

Let The Sunshine In」と、ツボを突くナイスな選曲。怒涛の名曲群が美しい男女混声

コーラスで奏でられます。アップテンポ~バラードまで、深みのあるコーラスはさすがと

しか言いようがないですね。凄いです。そして興奮冷めやらぬ中ラストを飾るThe Going

Thingのテーマ・ソングへ!こちらは、前作と歌詞もアレンジも違い、派手なホーンと目ま

ぐるしく荒れ狂うコーラスに圧倒されるゴージャズな作りになってます。

いやはや、もうお手上げですね。お腹いっぱいです。

ゆいさんのおススメ

冒頭に収録されたのは、Harpers Bizarreの絶品カバー「Hey You In The Cloud」。

ただのカバーに終わらせないのがThe Going Thingの凄さ。何しろオリジナルにはない

Cメロ・Dメロに当たるサビ・大サビという新たな2つのフレーズを付け足して、

全くと言って良い程、ブランニューな1曲を完成させています。さらに拍車を掛けるのは

際立ったアレンジの妙。疾走感溢れる軽快なリズムが急に一転してスローになったり、

男女で同時に別のフレーズを歌いあう圧巻の後半の展開など、矢継ぎ早の楽曲構成に

ゆいさんたじたじ。胸が高鳴るSoft Rockナンバーとは、まさにこの曲のこと!

最後に

豪華なメンバーによるThe Going Thingプロジェクトは、この3作目まで。最終作に当たる

『Good News』は所変わってオーストラリアでのレコーディングになります。

詳しくは明日お伝えします。では!