Manchester出身のSoft RockグループThe Chucklesについて

Summer WineやShowaddywaddyで有名な英国出身の名プロデューサーMike Hurstが関わ

った作品の中で、とりわけ内容の良いのがThe Chucklesのシングル。British Beatに精通す

る方々であれば名前を聞いただけでピンとくるかと思いますが、皆さんは1960年代後半に活

躍したManchester出身のマージービート・バンドThe Chucklesをご存知でしょうか?

Teddy Randazzoが在籍していたThe Three ChucklesやLiverpoolのChucklesなど、同名の

グループが存在していてややこしいですが、後に俳優~大物プロデューサーになる

Christopher Neilが在籍していたグループと言えば話が早いでしょうか?彼らのサウンド

は、Paddyの甘いヴォーカルやキャッチーなメロディ、そして濃厚で美しいハーモニーが特

徴的で、当時は「モッズ・サイケ」と呼称されてたそうですが、今聴くとSoft Rock直系と

言えるコーラス・グループでした。正規リリースとなったシングルはたったの3枚でしたの

で言わばマイナー・グループだった訳ですが、リアルタイムで聴いていた人々の話による

と、彼らは地元のみで活躍する単なるローカル・バンドではなく、ヨーロッパ諸国でのライ

ブ遠征する程まで人気が爆発していたそうです。その人気沸騰の原因は、マネージャー

George Grayが強引に誘い出した元Dixies Dont’sのイケメン・ヴォーカリストPaul Goetz

と、リード・ヴォーカルの童顔フェイス担当Paddy O’NeilことChristopher Neilの2枚看

板。この2人が10代の女子達のハートを鷲掴みにし、その熱狂たるやライブ中に観客からシ

ャツを引っ張られ、演奏を中断して2人を救出せねばならないことが度々あったとのこと。

ライブではややガレージ寄りのサウンドも見受けられますが、「Come To The Sunshine」

や「Good Vibration」などのコーラスで聴かす曲もカバーしてました。どちらかというと江

村さんが激推ししているThe CaliforniansやThe Sugerbeatsに近いサウンドですね。

  

さて、彼らのシングルを聴くにはどうしたら良いのか?マニア間で高額となっているレア・

シングルなので中々手に入らないのが現状。私も何年も探し続けていて、まるで入手出来な

い状態が続いています。数年に一度出てきても音質がかなり悪かったりで、既に諦めモード

に突入してますww。ただ最近は、60年代後半の Sunshine PopやPsych色の強いBritish

Pop Groupの貴重な音源を集めた英国産オムニバスで収録されたり、ネット上に新たなライ

ブ音源が発見されたりしてますので、近い将来に彼らの全シングルと未発表音源をコンパイ

ルしたCDが発売されるのではないかとひそかに期待しています。



シングル

1966年 「Three Short Day / All That I Can Say 」

1968年 「Make Love To Life / I Thought You Thought

1968年 「Never / Painting The Day」

どの曲もコーラス・ハーモニーが非常に美しいですが、上記赤字で記載したPaddy O’Neilの

作曲2曲が特に素晴らしいです。彼はこの頃から頭角を表していたんですね。甘いメロディと

濃厚ハーモニーがグイグイくる「Never」がベスト・トラックでしょうか。他にも極甘バラ

ード「All That I Can Say」やモロHarpers BizarreなSunshine Pop「Make Love To

Life」などSoft Rockファンに受けが良さそうな曲ばかり。そのハイ・クオリティな完成度

は流石としか言いようがなく、間違いなくSoft Rock史残る素晴らしいバンドです。

本日の視聴は拝借で音質はかなり悪いですが、是非彼らのSoft Rockなサウンドに触れてみ

てください。

最後に

如何でしたでしょうか?明日は、皆さんが気になっているであろうPaddy君のThe Chuckles

解散以降の活動と、唯一作になったSolo Album『Where I Belong』についてのお話をしま

す。明後日はLP未収のシングルについて。視聴動画をたっぷり用意してますのでお楽しみ

に!