The Billy Van Singers 『Fall In』LP 1969年作

昨日紹介した『Polydor Proudly Presents』の翌年に発表されたアルバム。こちらは、

往年のヒット曲のインスト・ナンバーを中心とした作品になります。男性ヴォーカル物や

The Billy Van Singersの参加した曲もありますが、全体的にはホーン・セクションにフォー

カスした内容になっております。実際に彼らが参加した曲はラストの1曲のみですので、

正直2nd Albumと呼んでいいものなのか?と、判断に困るところです。しかし、前作の様な

コーラスものの作品だと期待せずに聴けば、楽しめる楽曲が幾つかございますので、紹介す

ることにしました!

参加ミュージシャン

裏ジャケにクレジットされているバンド・メンバーは、以下の通りです。

Bass – Dave Young

Conductor – Tony Gee

Drums – Bob Moore

Guitar – Ken Gill

Piano – Orville Hoover

Saxophone – Eddie Sossin , Harry Sherman , Mitch Melnic , Morris Weinzweig , Ralph Cawker

Trombone – Ray Sikora , Russ Little

Trumpet – Arnie Chycoski , Bruce Cassidy , Fred Stone

知らない名前がズラリと並んでますが、比較的有名なのはTrumpetのBruce Cassidyでしょ

うか。Rob McConnell & The Boss BrassやDoug Rileyの作品に頻繁にクレジットされてい

る方ですね。

BassのDave YoungもThe Laurie Bower Singersの『Take Me Home Country Roads』に

参加しています。他は、全く知らない方ですね。というより、ホーン・セクションの数が

やけに多い(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-.



アルバム内容

今作は、片面5曲ずつの全10曲の収録です。インストが6曲、しゃがれ声の男性ヴォーカルが

3曲、そしてThe Billy Van Singersが1曲という構成。収録曲は以下の通り。

Side-A

1 「Meditation

2 「Carpet Man

3 「Have A Wonderful Day Like Today

4 「Hang On Sloopy

5 「Dear World

Side-A

1 「Autumn Leaves

2 「Talk To The Animals

3 「L’il Darling

4 「One Of Those Songs

5 「This Could Be The Start Of Something Big

ゆいさんのおススメ

冒頭「Meditation」のフロア・ユースなジャズ・ボッサがすこぶる良いです。インストが好

きでない方でも、この曲の出だしの洒落たアコギの音色にはゾクゾクするはずです。ボサノ

ヴァのリズムに乗っかり、滑らかにジャジーなギターが入ってくるこの感覚。そこにふんわ

りホーンとピアノが顔を出し、主役のサックスがメローに登場!この展開が、まぁお洒落!

悠々と流れる時間に浸っていたいと思わせる素晴らしいインスト・ナンバーです。

そして、お待ちかね!The Billy Van Singersが唯一参加したこの曲!

Side-2の5曲目「This Could Be The Start Of Something Big」!

ホーン・セクションを中心としたオーケストラになりますので、前作と比較すると豪華な印

象が強いです。それで肝心のコーラスについてですが、前回とはまるで肌触りの違う

コーラス&ハーモニーです。恐らくメンバーの変更と大幅な人員減少によるのと思います。

まず、聴く限りメンバーはせいぜい4~5人程度でしょう。基本は男女混声のユニゾンでのス

タイルで、後半になると掛け合いなどもあります。違ったタイプのコーラスではあります

が、美しさは尚も健在です。特に女性コーラス(多分Patty)の瑞々しさに魅了されます。楽曲

そのものもジャジーな仕上がりで素敵ですので、この1曲だけで終わってしまうのも、とても

勿体ない感じがしますね。

最後に

聴き方によっては結構楽しめる作品かと思います。何より、個人的には「Meditation」が

思いのほか良かったので満足してます。特にハズレの多いカナダ産Soft Rockにしては、

上位に入る出来だと思いますので、興味のある方は是非購入してみてください!

明日は『1967 CBC Song Market featuring Kiss The Wind』を紹介します。では、また!