The Al Baculis Singers 『Hits From Anne Of Green Gables And Six Other Canadian Musical Comedies』LP 1967年作

シャーロットタウンフェスティバルは1965年の開会以来、毎年5月下旬から10月中旬にかけ

て行われるミュージカルの祭典です。開会以来、毎シーズンの目玉となっているのが、カナ

ダの作家L・M・モンゴメリの長編小説『赤毛のアン(原題 Anne of Green Gables)』。

劇中に流れるNorman Campbell作曲の楽曲群をThe Al Baculis Singersが歌い上げ、トロン

トの作編曲家John FenwickとAl Buculisによるアレンジ・指揮によりレコーディングされた

のが今作。タイトルからお察しの通り、Side-1は丸々『赤毛のアン』からの楽曲が収録され

ていて、Side-2では、同じくシャーロットタウンフェスティバルで上映されたコミカル系の

ミュージカルから各1曲づつ抜粋された形で計6曲が収録されています。

前作までの作品と大きな違いは、まず第一にミュージカル系の楽曲で占められていること、

さらに半数以上の曲でソロ・ヴォーカルを披露したり、ビッグ・バンドを配したゴージャス

なジャズ演奏があったり。特にA面の方は、Al Baculisの妻であるMargo Mckinnonの妖精ヴ

ォイスが炸裂していて、ミュージカルにピッタシのハッピーな世界観の雰囲気作りに貢献し

てます。B面はジャズ・ポップ風の作風に加え、The Sycamore Street Singersに近いヴォ

ーカル・ハーモニーがとても美しく、聴き応えありです。

ミュージカル系のサントラということで敬遠したくなる方もいらっしゃるかもしれません

が、下記の視聴でどんなものかと判断材料にして頂ければと思います。

アルバム内容

今作は両面共に6曲ずつの全12曲の収録。Side-1とSide-2の作風の違いもありトータル性に

欠ける部分があったり、派手な演奏の割にはソフト過ぎるコーラスがミス・マッチだったり

と、やや難はありますが、依然美しいコーラスは健在ですのでファンなら問題なく楽しめる

と思います。以下、収録曲です。

Side-1

1 「Anne Of Green Gables」・・・Norman Campbell / Elaine Campbell

2 「Gee I’m Glad」・・・Norman Campbell / Elaine Campbell

3 「Wondrin’」・・・Norman Campbell / Elaine Campbell

4 「Open The Window」・・・Norman Campbell / Mavor Moore

5 「Summer」・・・Norman Campbell / Elaine Campbell

6 「Bosom Friends」・・・Norman Campbell / Donald Harron

Side-2

1 「You’ll Get Used To It」・・・Freddy Grant / Victor Gordon

2 「Very Long Ago」・・・Dolores Claman / R.Morris

3 「Look Over My Shoulder」・・・Norman Campbell / Donald Harron

4 「Time, Time」・・・Mona Elaine Adilman

5 「We’ll All Do The Right Things」・・・Lucio Agostini / W.M.S.Russell

6 「The Arithmetic Of Love」・・・Morris Surdin / W.O.Mitchell



ゆいさんのおススメ

Side-1の3曲目に収録されたボッサ・ポップな「Wondrin’」がステキですね。

短いですが、0:30秒~男性のソロ・ヴォーカルが聴けます。一人一人がソロで歌える程

に歌唱力が高いので、コーラスも綺麗なのですね~

Side-2の2曲目「Very Long Ago」は、ボサノヴァ調のメロー・バラード。

こちらは1:30秒~Margoさんのソロ・ヴォーカルが堪能できます。ソフトで爽やかなコーラ

スが最高ですね。

最後に

これでThe Al Baculis Singersのアルバム紹介はお仕舞いです。今作は少し地味ですが、

アン・シャーリーが写るジャケが可愛らしいので、とりあえず入手しておきましょう!