Sunshine Season 『S.T.』LP

知られざるSoft Rockの名盤。フロリダ出身のコーラス隊による自主制作盤。

男女6人による混声ハーモニーが、全編通して楽しめる素晴らしい内容。

コーラスはどちらかという聖歌隊ぽくて、The New Californiansを彷彿させますけども

素人ぽさやB級感は全くなく、実力は申し分ないです。

A面B面それぞれ6曲ずつ、全12曲収録のカバー曲中心のアルバム。

A面から解説していきましょう。

1曲目でいきなりThe Osborne Brothersの「Roll Muddy River」で

バンジョー炸裂してますが、コーラスも負けずと応戦!

The Osborne Brothers

2曲目「Debble’s Song」。これは原曲は分かりません。もしかしてオリジナル?

Soft Rock好きには絶対オススメですね。キャッチーなメロディと

コーラスが分厚く気持ち良い!強弱を実に巧みに操っていますね。

3曲目「Sunshine Ship」。フォークロックトリオ Arthur, Hurley & Gottliebのカバー。

これはヒットしたので皆さんもご存知の有名曲。原曲を忠実に再現してます。

Arthur, Hurley & Gottlieb

4曲目「The Rain」。とても地味な静かな曲。

男女の掛け合いコーラスがお見事で、思わず聴き入ってしまいます。

5曲目。「New World ~ What The World Needs Now」。

Barry Mann作曲の「New World」と

Burt Bacharach作曲の「What The World Needs Now」のメドレー。

「New World」は女性が歌ってますが、高音が辛そう・・

キー落とせば良いのに~と思ってしまいます。

これは、やっぱMama Cassヴァージョンが最高です。

「What The World Needs Now」も定番カバーですよね。

コーラスものとしてはこのメドレーは選曲ミスな気がします。

確かにコーラスは切れ味良く、聴き応えはあるんですけどね。

6曲目「Sea At Night」。

これまたバンジョーが登場のカントリー。




B面に盤を引っくり返し

1曲目はThe Youngbloodsの「Let’s Get Together」をカバー。

ポップ・カントリーにアレンジしてます。まるで違う曲みたいですよ。

The Youngbloods

2曲目はJohn Denverの「Rocky Mountain High」。

フォークだろうがカントリーだろうが徹底してコーラスを付けて自己流にアレンジ。

しかも上手いこと曲に合うように味付けしてます。ハモリ天国です。

John Denver

3曲目「Season Of Sunshine」。今作のハイライト!

これを聴いたら、Soft Rockファンならすぐに唸るはず!!

メロディも良く、コーラス&ハーモニーは完璧。文句ない仕上がりです。

エンディングのアカペラハーモニーは、お手上げ!凄すぎです。

4曲目「The Morning After」。映画「ポセイドン・アドベンチャー」のテーマ曲。

Maureen McGovernで知られてますが、こちらのカバーも悪くないです。

Maureen McGovern

5曲目「Paper Maché」。再びBurt Bacharachのカバー。

これも女性シンガーがピッチギリギリで歌っていて辛そう。

男性のパパパコーラスや爽やかなアレンジで爽快で絶品のカバーになってます。

6曲目「Day By Day」。ミュージカル「Godspell」の大名曲カバー。

中盤から一気にテンポアップして疾走するコーラスの掛け合いに圧倒されます。

こちらもSoft Rockファンには堪らないんじゃないかな?

以上!

どこに針を落としても濃厚なハーモニーが堪能できるので、ソフトロックファンは

要チェックです。プライベート作品なので希少価値は高いですが、内容から言って

探す価値は十分にあると思います。コーラスが前に出過ぎて影が薄くなってますが

アコギの音色も印象的なので、ネオアコファンにも受けが良いかもしれません。

冒頭で聖歌隊ぽいと言った通り、コーラスの構成が若干模範的で味気がない感じも

ありますが、それを差し引いても十分に楽しめると思います。

ということで、また明日!