Summer 『In Malibu』LP 1976年作

オアフ島の小学校に通う同級生同士が組んだグループ「Summer」。ホノルルのクラブで演

奏していたところを、Kalapanaの所属プロダクションの関係者が目を付け、彼らの弟分とし

て売り出されました。KalapanaのメンバーDavid John Prattがアレンジ・プロデュースを手

掛けており、加えて演奏面でもAlvin FejerangやMichael Pauloなど、Kalapanaのアルバム

でお馴染みのミュージシャンが参加しています。ほぼ時を同じくして制作されたKalapanaの

2nd Album『Kalapana II』に収録された「Juliette」はSummerのメンバーRon Yuenと

Mackey Fearyの共作ということもあり、非常に密接な関係であったことがクレジットから

も見て取れます。故に、サウンドのみならずメロディ~コーラス、さらにMackey Feary張

りの歌声など、かなり近い音楽性を披露していて、しかもそれが二番煎じとかではなくしっ

かりとしたオリジナリティも兼ね備えているんです。ということで本日は、ハワイ産サーフ

・ロックを語る上では絶対に欠かせないSummerの1st Albumの紹介をさせて頂きます。

Kalapana好きには特におススメで、CD化もされていて気軽に入手できますので、下記視聴

で気に入ったら是非チェックしてみてください!

メンバー

Ron Yuen : Acoustic and electric guitar , lead and background vocals

Charles Recaido : Acoustic guitar , lead and background vocals

Tim Hurley : Bass guitar , lead and background vocals

Russell Fujioka : Acoustic piano , background vocals

  



アルバム内容

今作は両面5曲ずつの全10曲の収録です。米のSSW、James Lee Stanleyのカバー「Plenty

Of Reason」除いた9曲が、メンバーによるオリジナル・ソングです。

以下、収録曲になります。

Side-1

1 「New Year’s Eve-1976」・・・Ronald Yuen

2 「Understanding To The Man」・・・Ronald Yuen

3 「Day To Day」・・・Charles Recaido

4 「No Place Like Home」・・・Charles Recaido

5 「Kona Day」・・・Charles Recaido

Side-2

1 「Love Will Forget」・・・Charles Recaido

2 「Firefly」・・・Timothy Hurley

3 「Love Is…」・・・Ronald Yuen

4 「Forest」・・・Charles Recaido

5 「Plenty Of Reason」・・・James Lee Stanley

気になる曲をピックアップして紹介しましょう!まずは冒頭の「New Year’s Eve」。これ

ぞ、南国サウンドといったハワイアン・メローな1曲。出だしのカッティング・ギターからヴ

ォーカルの声質までモロKalapana。歌い方・節回しなどから、Mackey Fearyの影響を多分

に感じさせます。ただシャウトするとちょっと違うんですよねww。続く「Understanding

To The Man」が私的ハイライト。甘いヴォーカルにソフト・タッチなメロディ、そしてフレ

ッシュなハーモニーと、Soft Rockファンには溜まらない内容です。尺が短く小品といった

趣きですが、1曲としてはしっかりとした構成になっていて非常に秀逸な出来。特にキャッチ

ーなポップ性とキレのある大サビの展開は素晴らしいです。

5曲目のハワイアン・ソウルな「Kona Day」は、半音の上り下がりにゾクゾクする人気な

1曲。中盤以降のトロピカルなアレンジなど、こちらも見逃せないですね。

B面に移り、冒頭「Love Will Forget」は、南国の柔らかい雰囲気と洗練されたAORサウン

ドが見事にブレンドされたメロー・チューン。間奏のエレピやカウンター・コーラスがクー

ルにキマッってます。3曲目「Love Is…」は、イキの良いドラミングが印象的なフリーソウ

ル・ナンバー。メリハリの効いたサウンドと捻りの効いたメロディが癖になります。素晴ら

しいです。続く「Forest」は、静かなメロー・バラード。West Coast風のフレッシュなコー

ラスがとても心地良く、海を前に最良の風に当たっているかの様な感覚になります。転がる

ピアノやフルートの音色も素敵です。

最後に

Kalapanaと比べるとやや見劣りしますが、メンバーによるオリジナル・ナンバーも決して

悪くなく、アレンジやのどかでフレッシュなハーモニーからは、単なる二番煎じなバンドと

は一線を画す実力が垣間見れます。マイナーながら完成度高いの作品に仕上がってますの

で、弟分という変な偏見を持たずに、是非聴いて頂きたいです。ちなみに今作の発表後は、

Russell FujiokaとCharles Recaidoが脱退してしまいます。残ったRon YuenとTim Hurley

の2名で音楽活動を続け、1979年には日本のみのリリースとなった2nd『Weekends on

Malibu』を発表。その15年後の1994年には、Charles Recaidoが復帰して『Coconut

Tango』をリリースします。今後機会があればご紹介します!では、(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪