Summer Rain 『First Summer Rain 』LP 1975年作

Doveの記事を書いている時に、ふと思い出したのがイングランド南東部に位置する

オックスフォードシャー出身の5人組グループ、Summer Rain。年代的にも同じで、

同じく紅一点の女性リード配したSoft Rock系グループということだけでなく、カバー曲が

多いことやThe Beatles Medleyを演っていたり、メンバーがアレンジ・プロデュースを

手掛けているなど、何かと共通点が多いです。江村氏によるSoft Rock本に掲載されたこと

で知名度は確実に上がってきてはいるものの、レア度の高さから、未だに入手できてない方

もいらっしゃるかと思いますで紹介することにしました。

入手困難?

自主制作盤なので基本的に見つかりにくい上に、内容も良いと必然と値段も高騰します。

私は運がよくMusic Stackですんなりと見つけられて、比較的安価で仕入れる事が

できました。それでも1万5千円以上はしたと思います。

バイヤーの話によると、現地でもあまりお目にかかれない代物とのことでしたので、

世界中で垂涎ものだからこその高値なんだなぁ、と納得。Disk Unionさんの

Soft Rockセールで3万近くで売られていたのを見たことあるので、海外では2万円前後が

相場なのかな。やっぱり自主制作盤だとCD化の見込みあまりないので、ヴィンテージ

ものを扱っているレコード屋店長のおっちゃんに、Wantを出して気長に待つのが

得策でしょうか。でも、もしかしたら韓国のBig Pinkレーベル辺りがCD化しそうな気が・・

バンド・メンバー

有難いことに、裏ジャケにメンバーの写真とパート(楽器)が記載されていました。マイナー

系の自主制作盤となるとジャケットに掲載されているクレジットだけが頼りなのでね。

助かります。 で、メンバー構成は以下の通り↓↓↓

Carol White : Lead Vocals

Alan White : Guitar – Vocals

Tony Procter : Guitar – Vocals

John Parslow : Bass – Pianos – Vocals

Pete Mayhew : Percussion

名前見てもさっぱりですねww CarolとAlanの2人は性が同じWhiteなので、

兄弟なのでしょうか。だとすれば、この2人を中心にグループが結成された可能性は

高そうですね。



アルバム内容とサウンド

今作はSide-Oneに6曲、Side-Twoに5曲の計11曲が収録されています。メンバーの

Alan Whiteさんによる作曲が4曲で、カバーが7曲です。とは言っても冒頭と締めの2曲は

ラジオ番組におけるジングルの様な15秒足らずの短い曲ですので、ほぼカバー・ソングで

固められたアルバムと言えるでしょう。以下、収録曲をご参照ください。

Side-One

1 – 「Summer Rain Intro」- Alan White

2 – 「Break My Mind」 – John D. Loudermilk

3 – 「I Shall Be Released」 – Bob Dylan

4 – 「Everyone Needs Someone To Love」 – Burt Bacharach

5 – 「Turn On Your Lovelight」 – Alan White

6 – 「My Colouring Book」 – Fred Ebb and John Kander

Side-Two

1 – 「My Ecstacy」 –  Dallas Frazier

2 – 「Beatles Medley(You Can’t Do That~Eight Days A Week~Tell Me Why)」

3 – 「Springtime & Love」- Alan White

4 – 「Dream Away」- Paul Williams

5 – 「Summer Rain Outro」 – Alan White

「Break My Mind」や「My Ecstacy」、「I Shall Be Released」などのFolkや

Country系の曲を取り扱っていて、Folk Rock系のアルバムと思われますが、全体を

通して聴くと、時折魅せる爽やかなコーラスやサイケ風のアレンジ、そしてポップな

サウンドなどからトータル的にSoft Rockという解釈が一番しっくりきます。一際目立つ

のが紅一点の女性リードであるCarol嬢の歌声。PickettywitchのPolly Browneに似た

声質をしていて、非常に瑞々しく、彼女がリードを取る5曲はどれも潤いのある魅惑的な

サウンドになっています。男性ヴォーカルの曲でも、フロアを揺らす明るいサウンドや

随所で見れる英国らしさなども垣間見れて、十分に楽しめます。アルバム全体の

サウンドが分かるようにMixして動画を作成しましたので、どうぞご視聴ください!

ゆいさんのおススメ

今作の一番の聴き所は、Alan氏によるオリジナル・ナンバー「Springtime & Love」

サイケ~アシッドフォークの匂いをプンプンさせるイントロやCarol嬢による憂いを含んだ

ヴォーカルが特に美しいです。様々な効果音や鋭いギターの音色、そして英国らしい

メロディ・ラインなども素敵。

最後に

1曲だけRock調の曲がありますが、他は全てソフトなサウンドに包まれていて、程よい

安らぎを感じられます。ジャケットもシンプルな作りでアンティーク向けでもあるので

まだお持ちでない方は、探してみては如何でしょうか?では、今日はこの辺で!