Stephanie Taylor 『I Don’t Know Where I Stand』LP 1970年作

Stephanie Taylorはカナダ産Soft Rock界を代表するシンガー。

アルバム紹介の前に、ざっくりと彼女の経歴をおさらいしておきましょう。

1960年代にCBCのTV番組『Music Hop』に少女ヴォーカルバンド「The Girlfriends」

のメンバーとして定期的に出演し、1966年~1967年まではThe Willowsというバンドで

計2枚のシングルを発表。そして1969年に皆さんも良く知るHagood Hardy率いるMontageに参加。

左から二番目の金髪美女が彼女。左にいるのはLynne McNeilという女性で後にSoloで、

4曲入りの素晴らしいEPを発表してますで、今後紹介いたします。

Montageでは70年、72年と2枚のアルバムにツインリードの一人として仕事をこなし

その後はCanadian Talent LibraryやCBC Radio Canada関連の作品に参加をします。

1970年にはThe Sycamore Street Singersの『Bright Down The Middle』

  

1971年にRick Neufeld『Hiway Child』

1972年Johnny Burt Society 『….Come Summer』

1975年には初となるSolo Single「Standing Room Only / Play For Me & Talk With Me」と

同年の「Dum-De-Dum Song」。

1976年に「Satisfying Love / After The Thrill Is Gone」と計3枚のEPシングルを発表!

そして1976年~1978年の間は、皆さんが良く知る『The Laurie Bower Singers』で

女性コーラスとして参加して4枚のアルバムで頑張って歌ってました。



この↑写真をご覧ください。左からStephanie Taylor、Billy Misner、Colina Philips、

Laurie Bower、Judy Tate、Cal Dodd。正にこの時期がThe Laurie Bower Singersの黄金時代!

時を同じくして、1976年はCanadian Broadcasting Corporationというレーベルの

コンピレーションアルバムにて

The Laurie Bower Singersの常連さんJudy TateとBilly Misener

そしてThe Mutual Understandingの女性パート担当のPatty Van Evera

Hagood Hardy & The Montageの相方Lynne McCneil

カナダ産Soft Rock界のコーラスアレンジャーの重鎮Verne Kennedy

新人のPaul Boothの計7人で組んだThe Corporate Imageというバンド名で

4曲のクリスマスソングを披露します。

1979年は、あの一大傑作Johnny Burt Orchestra 『A Christmas Wish』に参加。

1982年にRonnie Prophet 『I Need A Lover』。 といった感じです。

Eric Robertsonと結婚した後も、

主にスタジオワーク(ライブラリーモノに近いコマーシャル系)シンガーなど

ミュージシャンとしての仕事をこなしますが、残念ながら2009年に永眠されました。

さぁ、今回ご紹介するのは、Montageと並行して制作された

このSolo Album 『I Don’t Know Where I Stand』です。

こちらは、カナダ放送協会のレーベル「CBC Radio Canada」が1960~70年代を中心に

放送局用に制作していたプロモアルバムの一枚です。

CBCのプロモ盤というと、カントリーやイージーリスニング系の

凡作が多くを占めていて、レコード発掘屋泣かせとして有名ですが

その中にはこのAlbumの様なオリジナルアルバムには収録されなかった

プロモオンリーの希少な楽曲群が収録されていて、

素晴らしいお宝が紛れ込んでいるんです!詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!

アルバムの方ですが、カナダ産ソフトロックにおいてVern Kennedyと肩を並べる重要人物

Dr.Musicとして知られるDoug Rileyが全曲のアレンジと制作に関わっております。

表題曲、ジョニーミッチェルの「I Don’t Know Where I Stand」

The Beatlesの「Long & Winding Road」

Michel Legrand の「Windmills Of Your Mind」

Simon & Garfunkelの「Feelin Groovy」など

全10曲、カバー曲中心で固められた今作は

彼女の秘めた可能性、特に歌声・歌唱力に焦点を当てており

普段の混声ハーモニーでは垣間見れない彼女の美声を

思う存分堪能できる、極めて貴重な作品に仕上がっています。

一番人気なのは

The Supremes & The Temptaionsのカバー「I’m Gonna Make You Love Me」!

(ソフロファンではNick DeCaroヴァージョンですっかりお馴染みですね)

英国シンガーBelinda Bellを彷彿させるFunky且つGroovyにカバー。

歌唱のメリハリが耳をとらえる見事な出来栄え!

次回はシングルを紹介します。では、また!