Santiago 『New Guitar』LP 1974年作

南米チリ出身の4人組バンドSantiagoがレーベルBuk Recordsとの契約のために

財政的支援の母体であるBASFの本社を構えるドイツへ渡り

1974年8月~9月に掛けてDierks-Studiosにてレコーディングされた彼らの1st Album。

メンバーは表ジャケットの左側からギターのCarlos Narea

キーボードがChico De Los Reyes、ドラムMario Argandoña

ベースTato Gómez。後の2nd AlbumではCarlosとChicoさん2人が脱退し

代わりにリードヴォーカルのJohn ParsonsとギタリストSerge Maillard が

加入し1979年AOR傑作盤『Walking The Voodoo Nights』を発表します。

AORファンには2nd Albumが良く知られていると思います。

そんな中で意外と軽視されがちのなが、胸キュンポップスが詰まったこちらの1st Album。

タイトル名からギター音をフィーチャーしたPower Pop Bandを想起させますけど

分厚い完成されたコーラスと甘酸っぱいメロディの目白押しで

どちらかと言えばハーモニーを持ち味としている同じくドイツのSunriseや

Newportなどと准えても宜しいかと。

それにしても表ジャケットのおふざけ感が可愛らしいですよね。

しかしその笑顔とは裏腹に実力を兼ね備えた強者揃いなので侮ってはいけません。

裏ジャケを見ると全10曲をTato Gómezが作曲(共作含む)しており

今作における意欲の程が見て取れます。しかも全ての楽曲がアイデアに満ち溢れていて

新感覚のポップス・ワールドとも言える彼ら独自のオリジリナリティが炸裂してます。

それが顕著に表れているのがSide-6の「Gonna Make It」。

リードヴォーカルはMario。独特な茶目っ気のあるコーラス・ワークが秀逸。

キャッチーで甘いメロディも美しく、Soft Rockファンには堪らない内容です。

メロディ志向で言うとSide-3の「Since I Found You」とSide-4「My Life With You」。




Pilot、The Rubinoosなどの極甘ポップチューンが好きな方にオススメです。

どちらの曲も巧妙で重厚なハーモニーが楽しめますよ。彼らのバックボーンは分かりませんが

息の合ったこの高度なコーラス・ワークは短期間で習得できるレベルではないですよね。

本当に素晴らしいと思います。

他にもSide-1タイトル曲の「New Guitar」やSide-2「Don’t Worry About」なども

彼ららしさが全開の素晴らしい逸品です。

比較的入手しやすいLPですので、この手のものがお好きな方は是非!

あっ!ちなみに彼らは翌年75年に2枚のシングルをリリースしてまして

「New Guitar / I Want To Be Sure」と「I Don’t Care / Girlfriend」。

↑「I Want To Be Sure」と「I Don’t Care」はLP未収の貴重な曲なので

また改めて紹介しますので宜しくどうぞ!あと2nd Albumは明日紹介します。

グラシアス!

※Side-2の5曲目「Don’t Let Her」について。

この盤を一時期5~6枚保持していたのですが、全てこの曲の2分30秒辺りのとこで

音飛びがありましたのでマスターテープに起因するものだと思います。