Ron Perreault 『Indigo Ladies』LP 1980年作

カナダはオンタリオ州トロント出身の男性シンガーRon Perreaultによる唯一作。

実は、Side-2の冒頭「Why Couldn’t I Just Love You」のみRon氏が作曲してますので、

SSWとも言えそうですが、他の曲は全てRichard Beneteauによる作詞作曲になっています

ので、どちらかと言うと男性ヴォーカル物という呼称の方がしっくりくるかな?

ちなみにRichard Beneteauは、Debbie DやTommy Bellという方にも楽曲提供していて、

有名どころだとTower of Powerのリード・シンガーLenny WilliamsのSolo Albumにも2曲

楽曲提供をしているそうです。と、言ってもほぼ無名のコンポーザーだと思いますが・・w

で、このアルバムは「Indigo Records」というレーベルからのリリースでして、Side-1の

3曲目「Indigo Ladies」というタイトルなどから、恐らく自主レーベルだと思われます。

そんなプライベートな盤が比較的メジャーな理由は、某大手レコード店のAORセールで

取り上げられたりしているからだとは思いますが、それ以前に海外のModern Soulファンに

人気のライト・メローな「Must Be Love」が一番の影響かと思います。まぁ、AORファン

の方々なら気に入るであろうナイス1曲ですね。ただ、半数以上の楽曲ではやや地味ではあり

ますが、爽やかなコーラスが聴けたり、甘くキャッチーなメロディや、(1曲だけ)パパパ・コ

ーラスがあったりと、むしろSoft Rockファンに関心の的になりそうな楽曲もまばらにあり

ますので、紹介することにしました。

Ron Perreaultの歌声

彼の歌声は取り立てて言う程の良い声をしているとか歌唱力が高いとかではないのですが、

朗々として伸びのある歌声が聴いていて清々しい気持ちになります。地声はナチュラルに掛

かるビブラートの持ち主で、特にファルセットや地声の高音部が美しく魅力的です。

曲によって歌声を上手く使いこなしたりしていて、器用な一面も見せています。そんな訳で

本盤を聴く際は、彼の歌声を注意して聴いてみると一段と楽しめる内容になっています。

アルバム内容

今作は片面5曲ずつの全10曲収録されています。曲の長さは大体3分前後と、1曲1曲が割と

コンパクトにまとめられています。裏ジャケを見ていて気になったのは、デザインやら写真

やら、細かく人員が役割分担されていること。コーラス隊が4人に、ストリングスには9人

と、自主盤にしては随分と大多勢なクルーが参加しております。そういう訳でサウンドも

チープさとか簡素過ぎることもなく、安心して聴けます。

下記、Ronさんと裏方さん達の画像です。

  

  

本盤はRon氏の歌声がメインということで、コーラスの方は前面に出過ぎず控えめなスタイ

ルに徹底しております。しかし半数以上の曲で風の様な爽やかコーラスが聴けますので、

コーラス好きは要チェックです。以下、収録曲になります。

Side-1

1 「Must Be Love」

2 「One Night First」

3 「Indigo Ladies」

4 「Laurie」

5 「Don’t Reappear」

Side-2

1 「Why Couldn’t I Just Love You」

2 「Do You Remember」

3 「Look Into My Eyes」

4 「Your Lover Yes Indeed」

5 「Forever Is Just A Word」



おススメ曲

まずは1曲目の「Must Be Love」。ライト・メローなサウンドがとにかく気持ち良い!人気

なのも頷けます。ゴリゴリのAORではなく、ややSoft Rock寄りかな?という印象。甘いメ

ロディと西海岸風のフレッシュなコーラスについうっとりしてしまいますね。やっぱりこの

曲は何度聴いても良いです。Ron氏の伸びのある歌声も最高!

3曲目の「Indigo Ladies」では、まさかのパパパ・コーラスが登場。続く「Laurie」はピア

ノとストリングスのみの伴奏で、大自然を想像させる壮大な1曲。「Don’t Reappear」に至

っては、曲の後半にソウルフルなファルセットを聴かせてます。B面に移り、Ron氏の

オリジナル「Why Couldn’t I Just Love You」と「Look Into My Eyes」は、軽快なポッ

プ・ソングでコーラスが聴き応えありますので、Soft Rockファンにおススメ。

私が推したいのは、メロー・バラードな「Do You Remember」。しっとりとした味のある

メロディとBernard Tarverに似た地声での歌声もかなりイケます。

最後に

個人的にはなかなか楽しめる内容でしたね。皆さんも視聴で聴いてみて、彼の歌声が

気に入ったら購入してみても良いかもしれませんよ。「Must Be Love」の1曲だけでも

買う価値は十分にあると思います。では、また明日!

※同年1980年と翌年1981年に計3枚のシングルをリリースしてますが、全てアルバムに収録

されていますので、Getする必要はなさそうです。

1980年 『Must Be Love / Indigo Ladies』

1980年 『Look Into My Eyes / Don’t Reappear』

1981年 『Why Couldn’t I Just Love You / Forever Is Just A Word』