Dove 『Magic To Do』LP 1974年作

一時期使ってましたが、肌に合わなかったので無添加の石鹸を使うようにしました。

というのはボディソープの話。私の耳に最高に合っているのが、今回ご紹介する

オーストラリア産Soft RockバンドのDove。江村氏の「Soft Rock」本に掲載されて以来

各所で取り上げられ、今ではメジャーなアーティストとしてご存知の方も多いかと

思います。レア度の高い3rd Albumから意外としられていない貴重なシングルを含め

準を追って今日から紹介していきたいと思います。

本日は、まず彼らの1st Album『Magic To Do』を紹介しますが、

その前にDoveについての前知識から振り返ってみましょう。

バンドについて

オーストラリア・ビクトリア州メルボルン出身の4人組バンド。

メンバーは以下の通り

  • Sharyn Cambridge – (Guitar) , Vocals
  • Warwick Thomas – Bass , Vocals
  • Steve Gill – Drums , Percussion , Vocals
  • Jim Sifonios – Guitar , Keyboards , Vocals
『Magic To Do』の裏ジャケ

※1st Albumだけ、Sharyn Cambridgeはヴォーカルのみなので括弧付けにしました。

結成は1973年。解散する1976年の年末までの約4年間に度々レーベルを変えながら

アルバム3枚、シングル11枚をリリースします。プロデューサーやエンジニアなどの

裏方はアルバム毎に入れ替わりますが、バンドメンバーの4人に至っては、解散まで

揺らぐことなく固定メンバーです。

仲良しの4人組

バンドサウンド

初期作ではカバー曲がとても多く、試行錯誤を重ねて自分たちの方向性を探っている

ような印象を受けます。アルバムを追う毎にオリジナル曲が増え、息の合ったコーラスや

洒落たアレンジ、そしてリズムアプローチなどが洗練さを増していきます。

とは言え、一貫して美しいコーラスと耳馴染みの良いサウンドメイクという

Doveのトレードマークとなる音楽性は、どのアルバムを手にしても聴くことが出来ます。

特筆すべき点は、後にThe Colin Who Bandをバックに携えてSolo (12inch) シングルを

リリースする紅一点の女性シンガーSharyn Cambridgeの歌声です。アルバムの半数程は

彼女がリードを取っています。ソフト且つ非常に透き通った声質はSoft Rock向きで、

男性がリードの曲でもコーラスで参加して、Doveならではのサウンドを印象付けています。



アルバム内容

片面6曲ずつの全12曲収録。オリジナル・ソングはわずか2曲。以下詳細↓↓

Side-A

1 「Magic To Do」・・・・・ミュージカル「Pippin」のオープニングソング

2 「You Made My Life A Song」・・・・Anne Murray。Sonny Curtis作曲

3 「Country Girl」・・・・オリジナル

4 「I Feel Fine」・・・・The Beatles

5 「20 Years」・・・・オリジナル

6 「Amazing Grace」・・・・トラディショナルソング

Side-B

1 「Rain Until September」・・・・Carole King

2 「California On My Mind」・・・・James Taylor

3 「Little Honda」・・・・The Beach Boys

4 「A Summer Place」・・・・Percy Faith

5 「Reach For The Truth」・・・・Linda Lewis

6 「I Can’t Get Next To You」・・・・The Temptations

冒頭のタイトル曲「Magic To Do」でアルバムが幕開けします。男女混声ハーモニーと、

Soft Rock寄りのサウンド・メイクで一気にDove節とも言うべき彼ら特有の音楽性が全快!

解放感あるCメロと間奏のフルートのソロ、時折魅せるEternity’s Children張りの

サイケデリック風のコーラスは、最高です。

続く「You Made My Life A Song」は、Sharyn Cambridgeの歌声に注目ください。

先の作品で幾度となく発揮される、彼女独特な歌い方・節回しが顕著に表れてます。

カバー作品に関しても、自身のサウンド・アプローチやアレンジなどでオリジナリティを

多分に含ませるところが、Doveらしさでもあります。例えばグルーヴィーにアレンジした

I Feel Fine」やおふざけ感丸出しの「Little Honda」、Sharyn節が満載の

Rain Until September」。他にも濃厚なコーラスが気持ち良い

California On My Mind」、ファンキーな楽曲にも挑戦した

I Can’t Get Next To You」など聴き所満載です。

ゆいさんのおススメ曲

今作のベストテイクは彼らのオリジナル・ナンバーA-3「Country Girl」。

ハワイアン・テイスト溢れるメローなサウンドが何とも言えず心地よいですね。

このような洒落たコード進行とスタイリッシュなアレンジ、そして包み込む暖かい雰囲気を

持った曲が次作以降さらなる進化を遂げます。

特に2nd Albumに収録された名曲「Laughing Man」の骨格が見え隠れしている部分は

とても興味深いです。何はともあれ、このSoft Rock感覚は癖になりますよ!

そしてもう1曲。ドゥーワップ調を下敷きに甘くメローに仕上げた「A Summer Place」。

実にじっくり聴かす、素敵なバラード。

 最後に

平和の象徴とも言われている鳩(Dove)。ソフトなサウンドと歌声、そして耳に優しい

メロディなど、平穏さや落ち着きのあるイメージがこのバンド名の由来なのかな?と

勝手に推測してますが・・・実際のところはどうなんでしょうか。

表ジャケのバンド名Doveが鳩の形になっていて、何とも可愛らしい!

明日は2nd Album『Love Harmony & Understanding』の紹介です。お楽しみに!