Christopher NeilのLP未収シングルについて

本日はPaddyが1969年から1979年の10年間にリリースしたシングルをご紹介します。

彼は基本SSWなので、特に言及しない限り本人作曲ということですので宜しく。

下記に全シングルを列挙しました!まずはご参照ください。赤字がLP未収のシングル。

Christopher Neil全シングル

Christopher名義

1969年 『We Will Rock You / Any Dream Will Do

1970年 『Sharkey / The Race

Christopher Neil名義

1970年 『Happy Head / Touch Your Toes

1972年 『If I Was Close To You / Grey Day』

1972年 『Here We Go / Pennine Child』

※1973年 『Love MeThink About Love

リリースされずにお蔵入りになったシングル盤

1975年 『Kiss Of Life / I Don’t Know Anymore

1976年 『Bring Back The Love / Flat Foot Floyd

1979年 『Working Girl / Downer

同姓同名のカナダ人が1983年に『Time Will Bring Me To You / There’s A Way To Know』

というシングルをリリースしてますが、全くの別人ですのでお気を付けください。

では、年代順に見ていきましょう!

まずは、彼の初SoloシングルはChristopher名義でのデビューとなりました。

『We Will Rock You / Any Dream Will Do』は、ミュージカル系の作曲家Andrew Lloyd

Webber によるアレンジ・プロデュースで制作され、『Sharkey / The Race』はFontanaレ

ーベルのA&Rを務めるJack Baverstockがプロデュース。どちらもThe Chuckles同様、非常

にレアなシングル。ゆいさんも未入手というこてで1枚目は聴いたこともないのですが、2枚

目に関してはYou-Tubeでアップされてますね。聴かせて頂いたところ、サイケ・ポップとバ

ブルガム・ポップを上手くブレンドした様な曲で、それを意識したせいか(?)、Paddyの歌

声が別人に聴こえますね。決して悪くはないですが出来は今一つ。気になる方は↑↑↑曲名をク

リック!で、重要なのはChristopher Neil名義の6枚。こちらは内容が良い上に、それ程入手

難でもないのでかなりおススメです。

楽曲内容

1970年 『Happy Head / Touch Your Toes』

A面の「Happy Head」がとにかく白眉。Paddyの曲の中で一番好きかも。「If I Was~」と

甲乙付け難いですが、個人的には思い入れもあってこちらの方が好きですね。アコギを主体

とした曲作りは唯一作『Where I Belong』に近い雰囲気。しかし、アルバムではメロディ重

視の曲が多かったのに対して、こちらは歯切れのよいリズム感やバス・ドラムで刻むビート

感覚を強調しています。さらにストリングスも導入されてないなど異なる部分もあります。

出だしではっきり聴き取れるカシシ、もしくわカバサのシャカシャカ音が印象的で、アコ

ギの音色、メロディ、リズム、そしてPaddyの歌声、その全てが完璧なまでにハイ・クオリ

ティ。これライブで歌ったらカッコいいだろうなぁ~。

B面の「Touch Your Toes」も同路線のアコギ・ポップな1曲。Cメロのキャッチーさ、簡素

にして可愛い曲調など、完全にPaul McCartneyの世界。こちらもA面に勝らずとも劣らない

出来。

1972年 『If I Was Close To You / Grey Day』

こちらのシングルは両面共にアルバムに収録されてるので飛ばします。ちなみにプロモ盤は

激レア。

1972年 『Hymn / Here We Go

1972年7月28日に英国でリリースされたシングル『Here We Go / Pennine Child』は、

同年11月に曲を差し替え、さらに「Here We Go」をB面に入れ替えフランスでもリリース

されました。ピンクのカンパニー・スリーブが可愛らしく、こっちの方がレアみたいです

ね。A面「Hymn」は、アルバム冒頭に収録された曲ですね。聴き比べてみましたが同ヴァー

ジョンの様です。

B面「Here We Go」は、LPリリースと同時期ということでアルバムに収録されていても違

和感のない1曲です。ストリングスが導入されますがアコギは弱めで、中盤に盛り上がる甘め

のバラード。珍しく感情を歌に乗せて表現してます。



1975年 『Kiss Of Life / I Don’t Know Anymore』

Private Stock Recordsからの1枚。ここからがMOR期ですね。

アコギ&ストリングスのスタイルは完全に取り除かれましたが、彼のトレードマークでもあ

るキャッチーなメロディやオーバー・ダブによる濃厚なコーラスなどは健在。

A面はBadfingerを彷彿させるパワーポップ・ナンバー。Pete HamとGary Charlsonを足し

て2で割った様な感じの曲。力強く且つキャッチー、悪くないです。

B面はRockなんですが、カシシの使用とマイクにピッタリ口を当てて優しく歌う感じは初期

のサウンドを思わせます。The Beatles風な濃厚コーラスもあったりと、この曲も聴き逃せ

ない1曲。

1976年 『Bring Back The Love / Flat Foot Floyd』

A面はHugh Nicholsonの作曲によるポップ・ナンバー。今まで見せたことのない迫力のある

歌唱を披露してます。それにしても良く伸びる歌声!素晴らしいです。ただ華々しい演奏は

Paddyに合わない気が・・・。

B面「Flat Foot Floyd」

Paul Nicholasとの共作によるManhattan Transfer風のダンス・ナンバー。同年にPaulもリ

リースしてます。聴き比べてみると、どちらも演奏からツイン・ヴォーカルまで同じなんで

すが、それぞれ自身のヴァージョンでは、自分の歌声が前面に出ているんですよね。Aメロ

~Bメロに掛けて注意して聴いてみると分かると思います。ただ、Paddyが自演版を披露す

る意味があったのか甚だ疑問。お調子者キャラ的なPaulさんだけで良かったんじゃない?

下記動画でピアノを弾いている人がいますが、この風貌はPaddyぽいですね。

1979年 『Working Girl / Downer』

Paddyのラスト・シングル。1977年に立ち上げられた英国レーベルAcrobatからの1枚で

す。オーストラリアにも本社を構えてる関係で、同年8月にもラベル違いでリリースされてま

すね。

A面はBugatti & Musker作曲によるAOR風メロー・バラード。彼らもPaddyと同様、Paul

Nicholasに楽曲提供していたので、意外と交流は深かったかも。ハズれの少ない作曲コンビ

ということで、こちらの曲も安定の名曲ですね。カチッとしたAORサウンドのThe Dukesは

好きになれないけど、こちらはギリギリ70年代なのでセーフ!!

B面は、Paul Nicholasとの共作。オールド・タイミーなRockですが、70年代の匂いがプン

プンするこちらの方が個人的には好きですね。コーラスや転がるピアノ、エンディングのア

ドリブなど最高です!

おまけ

昨日お伝えした通り、18禁のアダルト系映画に主演で出演したPaddyは、テーマ・ソングも

担当しております。こんなのお手の物とばかりに爽快感Maxな名曲を作曲してます。どちら

もアップ・テンポでキャッチーなメロディが印象的です。甘めなメロが好きな方は、必聴で

す。下記視聴でお試しあれ!!

1977年『Adventures of a Private Eye』 Neil名義 「Private Eye」

1978年『Adventures of a Plumber’s Mate』 Christopher Neil名義「I’m Flying」