Chalice 『One…as We are One』LP 1978年作

本日紹介するのは、米・フロリダ州マイアミ出身のCCM系の4人組グループChalice。フロリ

ダのMannaというグループの元メンバーであったギタリストのWallyとドラマーのBillyが、

当時のWallyの恋人Jeanne Whangと、彼女の弟Steveを誘い結成されました。

このグループの重要人物は紅一点のJeanne Whang。彼女はこのChalice以前にも複数のバ

ンドでシンガーとして活動しており経験は豊富。今作ではキーボード演奏に加え、半数以上

の曲でリード・ヴォーカルを務め、さらにコンポーザーとして全10曲中7曲も作曲。マル

チ・プレイヤーぶりを発揮してグループに貢献してます。ジャケやインナースリーブに写る

そのあどけない容姿からはとても想像つき難いですが、今作では圧倒的な存在感を見せつけ

ています。では、一体どんなサウンドなのかを見ていきましょう!

Jeanne Whang

アルバム内容

今作は両面共に5曲入りの全10曲の収録。気になる内容はMOR~AOR~Soft Rockの中間を

いくサウンド。隙のないハーモニーや引き締まった明瞭なバッキング演奏が印象的で、洗練

された良質な音を出してます。若干バラードが多めですが、MOR系以外にもゴスペル風のア

カペラ・ソングから南国サウンドを漂わす曲もあったりと、意外と幅広くどれも内容は良い

です。以下。収録曲になります。

Side-1

1 「Butterfly」・・・Jeanne Whang

2 「Unity」・・・Jeanne Whang

3 「Nothing Means More」・・・Wally Joiner

4 「Melody」・・・Jeanne Whang

5 「Quiet Moments」・・・Jeanne Whang

Side-2

1 「Lookin’ Back」・・・B.Strickland

2 「Psalm 98」・・・Jeanne & Steve Whang / Wally Joiner

3 「John 14:6」・・・Jeanne Whang

4 「One More Step」・・・T.Hamm

5 「Prodigal Son」・・・Jeanne Whang

Billy Hires・・・drums、vibes、percussion

Wally Joiner・・・acoustic and electric guitar、vocals

Jeanne Whang・・・piano、vocals

Steve Whang・・・synthesizer、vocals




オープニングを飾る「Butterfly」は、英国産プログレ・バンドぽい始まり方のミディアム・

ポップな1曲。JeanneとWallyの掛け合いヴォーカルが聴き所。続く「Unity」はJeanne作

曲+リードを務めるメロー・バラード。ビブラートは弱めですが歌唱力はかなり高めです

ね。そして4曲目「Melody」が今作で一番Soft Rock寄りな1曲。弾むリズムと濃厚なハーモ

ニーが最高です。後半の「パラパラ」コーラスには思わず度肝を抜かれました。ラストの

「Quiet Moments」はスロー・バラード。この曲ではっきり分かりましたが、Jeanneのチ

ーズの様に伸ばした歌い方はMaureen Mcgovern風なんですね。

B面に入ります。冒頭の「Lookin’ Back」はWallyがリードのミディアム・バラード。続く

「Psalm 98」はゴスペル風のアカペラ。2nd Albumで別ヴァージョンを収録してます。3曲

目の「John 14:6」はAORにも通じるロック・ソング。Jeanneの縦横無尽な歌唱が圧巻で

す。4曲目「One More Step」は今作では異色の南国風のサウンドを聴かせてます。そして

ラストのスロー・バラード「Prodigal Son」で幕を閉じます。

ゆいさんのおススメ

一際眩い輝きを放っているのがSide-1の3曲目に収録された「Nothing Means More」。

Wallyの作曲+リードの胸キュン・バラードです。甘く切ないメロディがステキです。後半に

なるにつれ、コーラスが分厚くなり盛り上がります。気になる方はGetしてみよう!

最後に

明日は2nd Album『Sojourning』の紹介。では今日も良い一日をお過ごしください!