Carla Fulmore 『Jesus Is The Music In Me』LP 1978年作

The Chuck Fulmore Trioは、父Chuck、母Dona、そして娘Carlaの3人によるCCM系コー

ラス・トリオ。教会音楽に則った真面目過ぎる姿勢は、その度重なるステージでの演奏や活

動期間の長さから伺えますが、どれも似た様なバラード・ナンバーのオンパレードだったり

、カントリー系の作風が多かったりで、純粋なCCM系のロックやポップスを聴きたい方から

すれば、決して楽しめるものではありませんでした。

70年代後半に家族ぐるみでThe Heritage Singersに参加します。両親は裏方で、娘のCarla

は表舞台のコーラス隊に。ただハイレベルなシンガーを集めていたThe Heritage Singersで

は、あまりパッとせず短い期間でグループを去ります。総合ディレクターのMax Maceは、

4才から歌い続けてきたCarlaの歌唱力に目を付け、彼のプロデュースで彼女のSolo Album

を制作します。裏ジャケの推薦文で彼が語るには、彼女は自身の感覚を頼りに歌唱表現が出

来る天性を持っているそうです。彼女の魅力を最大限に引き出すためには、簡素な演奏をバ

ックに自由に伸び伸びと歌わせることが重要みたいで、今作では基本ピアノ、ギターとベー

スのみの少ない伴奏のシンプルな音作りになっています。そういったサウンド・アプローチ

のおかげで、Carlaのキュートで美しい歌声が浮き彫りになっています。

全体を通して聴いてみますと、ドラマチックなのに派手になり過ぎない流麗なメロディがと

ても印象的で、裏ジャケの雰囲気そのままに木漏れ日の暖かさや優しさというものを深く感

じさせてくれる、そんな作品に仕上がってます。このアルバムを聴けば、彼女が大所帯のコ

ーラス隊に不向きだったと納得して頂けると思います。

裏ジャケ

アルバム内容

今作はA面5曲、B面6曲の全11曲の収録になっております。2曲のみ父Chuckが作曲担当して

ます。以下、収録曲。

Side-1

1 「Are You A Loser」・・・Medema

2 「He Loves Me」・・・Harris

3 「It’s So Beautiful」・・・Whittemore / Lillenas

4 「Jesus Is The Music In Me」・・・Wood

5 「Little Flowers」・・・Lee / Benson

Side-2

1 「Carousel」・・・Carla & Chuck Fulmore

2 「Give Me A New Heart」・・・Chuck Fulmore

3 「Free Indeed」・・・Matthews / Faith

4 「Bendin’ Towards The Sun」・・・Gardner / Heart

5 「Singing In The Sunshine」・・・McLeod / Wood

6 「Near The Cross」・・・F.J.Crosby / W.H.Doane



ゆいさんのおススメ

Side-1の3曲目「It’s So Beautiful」

伴奏はジャジーなエレキギターのみ。Carlaの優雅で滑らかな歌唱は格別に美しい。

耳にしているだけで浄化される感じです。

Side-2の4曲目「Bendin’ Towards The Sun」

演奏は、ピアノ・オルガン・エレキギターにベース。今作の中では一番しっかりとした曲作

りになっていて、極甘なメロディをソフトに歌い上げる歌声が何とも。

最後に

やっぱりThe Heritage Singers出身のSolo Albumは高確率で内容が良いですね。レアなの

が多少ネックですけど、探す価値は十分にあり。