カナダ産Soft Rockについて。

ただのSoft Rockならぬ「カナダ産Soft Rock」。

カナダで発表されたSoft Rock作品のことですね。

最近では各所で取り上げられ比較的ポピュラーになりました。

特に90年代以降の都市型音楽シーンに絶大な影響を及ぼした橋本徹氏監修の

ディスクガイド本『Suburbia Suite』や渋谷のオルガンバー、

さらにかなり通の音楽マニアの方がブログで紹介されたりしています。

当時はアンテナの高いコアなマニアの方のみのSoft Rockのニッチな派生ジャンル

つまり隠れた鉱脈の様なものでした。

その中で重要なのが、カナダのラジオ局CBCのレーベルや「Canadian Talent Library」。

この2つのレーベルからかなり多くの大名盤が発掘されてます。

「CBC Radio Canada」はプロモオンリー

つまり正規に発売されなかった作品が多っかたんです。

なぜなら、この時期のカナダのレコード業界では

数百枚のプロモ盤を多くのアーティストにレコーディングさせる訳ですが、

さらなる収益の目論みか、

それらのプロモ盤を一気にラジオステーションで流しっぱなしにして

評価が良かったものだけを正式に発売するという手法を取っていました。

言わずもがな反応の悪かったレコードは

お蔵入りとされ幻のアルバムで終わってしまいます。

関係者の元に数少なく残ったプロモリリースのレコード(とりわけ内容の良いもの)が

ネット上でかなりの高額で取引されています。

この一連のプロモ群に目を光らせたのが、Soft Rockをこよなく愛するリスナーの皆さん。

しかし、いざ発掘!となると

数百枚を超えるそのほとんどが凡庸なフォーク、カントリー、イージーもので、

多くの諭吉さんが空を舞っていきましたが

そういった数多い作品群の中には

稀に驚くような秘宝的傑作が潜んでいて、

それを見つけた勝者達がネット上で徐々に情報を拡散していき

我が日本でも「カナダ産ソフトロック」として話題沸騰したんです。

性質上プレス数は少なく、当たりも少ないバイヤー泣かせのジャンルと言えますけれども、

最近では1枚10万を超える破格の値段での取引はなくなり

相場価格もかなり低迷してきたおかげ、手に入り易くなりましたので

これから発掘する人はある意味ラッキーですね。

カナダ産Soft Rockのコーラスの重鎮といわれるVern Kennedyや

Guess WhoやPocoの録音にも関わってきたBen McPeek

Johnny Burt、Johnny Cowell、Jerry Tothなど才能のある方々が関わっている作品には

名盤が多いのでそこをポイントに発掘するとレコード収集も楽しくなってきます!