Bill Young 『See For Yourself』LP 1981年作

アンサンブル演奏と合唱で、アメリカのみならず世界各地でツアーを行う音楽集団「The

New England Youth Ensemble」のソリストであり、セクション・リーダーも兼任する実力

派ミュージシャンBill Youngは、米・カリフォルニア州出身のCCM系SSWとして知られてま

す。Heritage SingersのディレクターであるMax Maceから、その甘くスウィートなハイト

ーン・ヴォイスと作曲能力、そしてギター演奏やバイオリン奏者としての才能を高く買わ

れ、1981年にシンガーの一人としてHeritage Singersに参加します。翌年82年までの2年間

に、3枚のアルバムで歌声を披露しました。それと並行して制作されたのが、彼の唯一作とな

る『See For Yourself』。CCM・AORファンからは比較的知られた名盤ですが、全編通し

て甘く、ソフトで、メローに徹したそのサウンドは、むしろSoft Rockファンに聴いて頂き

たい内容です。そんな訳で本日は、メローなSoft Rock盤を紹介します。

  

アルバム内容

今作は両面共に5曲ずつの全10曲の収録で、Bill作のオリジナルは2曲のみ。表ジャケのイメ

ージそのままに、落ち着きのあるしっとりとしたナンバーが大半を占めています。バイオリ

ンやギターの腕前、そして甘く美しい歌声など、Bill Youngの魅力がたっぷり詰まったアル

バム内容になっています。以下、収録曲になります。

Side-1

1 「Sunshine On A Cloudy Day」・・・Archer

2 「See For Yourself」・・・Young

3 「Jesus Understands」・・・Russell

4 「All My Life」・・・Omartian

5 「Cradled In Peace」・・・Young / Baptost

Side-2

1 「I Asked The Lord」・・・Unknown

2 「I’ve Never Seen The Righteous Forsaken」・・・Holm

3 「Nevermore Alone」・・・Holder

4 「All Nature Has A Voice To Tell」・・・Young / Lawson

5 「Hymn Medley」・・・Young

冒頭「Sunshine On A Cloudy Day」は、爽やかで明るいポップ・チューン。中盤に登場す

るキュートな女性コーラスがとても効果的で、Billのシャカシャカしたギターの音色も心地よ

いです。3曲目「Jesus Understands」は軽快なカントリー・ポップ。どこかBruce

Hibbardの「A Nation’s Prayer」を思わすメロディが秀逸。4曲目「All My Life」は、甘い

メロディのスロー・バラード。この手の曲を歌わせたらもはや敵なし。

B面に移って1曲目「I Asked The Lord」は、The Beatlesの「Blackbird」を下敷きにした

アコギ・ナンバー。独自のメロディ・センスからアコギの腕前、オーバーダブによるコーラ

スなど彼の持ち味が上手く発揮できたSoft Rockナンバー。続く「I’ve Never Seen

The Righteous Forsaken」は、前奏の短い歌いだしで一気に曲に引き込まれるメロー・バ

ラード。切ない旋律が心に沁みます。後半に向かって徐々に盛り上がる展開や抑揚を上手く

使いこなした歌唱も素晴らしいです。さらに続くメロー・バラード「Nevermore Alone」

も、甘い歌声と甘いメロディのスウィート系バラードの理想形と言える名曲に仕上がってま

す。アルバム全体の内容が分かるようにMix動画を作成しましたので、お時間があれば視聴

してみてください!※チリノイズが目立ちますが、ご了承ください <(_ _)>




ゆいさんのおススメ

Side-1の2曲目に収録されたタイトル曲「See For Yourself」。極甘メローなスロー・バラ

ード。このド甘なメローさに、思わずトロトロに溶けてしまった御仁も多いはず。Bill青年は

若くして物凄い1曲を創り出してしまったようです。これもジーザスの力なのでしょうか?!

甘く優しいメロディとこれまたソフトでメローなBillの歌声が最高にジャストフィットしてい

ます。ゆいさん激推しな1曲です。

最後に

良いグループというのは、関連アーティストやらソロ作品などから多くの副産物が得られる

訳ですが、例えばHeritage Singers出身のFernando Quindeにしてもそうですよね。そうい

った流れで本盤を手にした方が大部分だと思います。私はたまたまPaul Johnsonのレコード

購入時に仕入れ先の店員から薦められて知りましたが、聞くところによると同趣向のアルバ

ムはCCM界にゴロゴロ存在しているらしいんです。とは言ってもバイヤー泣かせのジャンル

にはあまり手を出したくないのが実情。もうカナダ産ソフロでこりごりです. (*´ρ`*)ホワワーン.

まぁ、何はともあれ、今作は徹底したSoft & Mellowなサウンドが楽しめるアルバムとして

おススメできる1枚ですので、興味ある方は是非チェックしてみてください!

※彼が参加したHeritage Singersのアルバムの中でも、特に良いのが81年作の『We’re Just

People』。ここでは彼の独唱によるメローな曲が収録されていますので、また近いうちに紹

介します。 今日も良い一日をお過ごしくださいね~!