Barry Coggins 『Lady Of The Lake』LP 1984年作

1st Albumから5年を経て制作されたテキサス州出身のSSWの2nd Album。

アコースティックギターの音色が印象的な爽やかでカントリー調の曲が多かった前作と

比べると、今作はRock・Blues寄りでガラッとサウンド志向が変わりました。

その当時の音楽業界の影響なども相俟ってなのでしょうか?それでも彼は柔軟な感性を

上手く活かして、自身の音楽性を損なわない程度にアルバムを制作しており

好みは分かれるかと思いますが、それなりに楽しめます。

アコギ色が失せてしまって、少々がっかり感は否めないものの

その反面Barry氏の新しい側面を見られるのは喜ばしいことです。

こういったアーティストの宿命とも言えるサウンド転換は

既存の楽曲に慣れ親しんだファンには戸惑いは隠せないが

新しいことへのチャレンジ精神という面で、私はポジティブ受け止めたいと思います。

前作の記事で書いた通り、彼は甘いスウィートヴォイスの持ち主です。

これは私にとってはとても嬉しいことで、というのも個人的な話で恐縮なんですが

The BeatlesのPaul派の母親のもとに生まれた私は子供の頃にPaulのSoloやWingsなどを

良く聴いていて、次第に彼の音楽性を好むようになり

自然と甘いハイトーンヴォイスとポップなメロディが病み付きになって

派生作品としてPaul直系の遺伝子を持つアーティストを頻繁に聴くようになりました。

Phil KeaggyやGordon Michaels、Tom Evans、Mark Hudson、Van DurenやVolker Langefeld

最近ですとDavid Grahame、Ken Sharpなどなど。

今作にもそんなPaul似の声質を持つBarry氏の歌声が堪能できる曲がちらほらありまして

A-1曲目のアコギとフルートが美しいタイトル曲「Lady Of The Lake」。

不思議と懐かしい想いが馳せる静かな曲です。のどかな雰囲気作りも

どことなくPaulぽい。

A-3曲目のトロピカルメローな「The Summer Feeling」。中盤辺りでテンポが変わり

ロックぽくなるところがカッコ良いです。

B-4曲目「Don’t Awaken Love (‘Till It Please)」は弾き語りのアコースティックナンバー。

こちらも静かなバラード。やはり声が良いので聴き入ってしますね。

そして今回一番オススメしたいのはB-3曲目「There Are No Words」。視聴をどうぞ!

ポール直系の極上ポップチューン。美しいメロディに甘い歌声、即ノックアウトですww

Paul派のみならず、甘いポップチューンが好きな方には楽しめると思います。

後半のコーラスといい、トランペットによるセンスの良いアドリブといい、

私にとってはストライクゾーンど真ん中な最高の一曲でした。

※後年の彼の作品↓↓気になる方はどうぞ↓↓