Adrian Baker 『Work Work Work / Marlena / Look For A Miracle / Cry Baby Cry』EP 1978年作

久しぶりにやりましょうか。『Adrian BakerのLP未収名曲シングル紹介コーナー第五弾!』

今作はMagnetレーベルでのラストシングルということで、4曲入りのシングルになっていま

す。「Magnet」と言えば、Michael Abraham Levyが1973年に立ち上げたレーベル。Chris

Reaを筆頭にAlvin StardustやMatchbox、Guys n’ Dollsなどで知られてますよね。彼も、

   

その看板アーティストの内の一人だったんですが、75年作『Into A Dream』のアルバム1枚

とシングルがたったの5枚だけのリリース。在籍期間3年にしては、他のアーティストと比べ

ると寡作ですよね。しかもシングルに関しては、アルバムと被る曲も多く非難を浴びせられ

そうですけども、当時の録音技術を踏まえれば一人多重録音というスタンスでは途方もない

時間と労力が必要になるので、仕方がないのかなと思います。しかしながら今作のような質

の高い楽曲を残せたことは功績に値するのではないでしょうか?

楽曲紹介

A面

Work Work Work 

彼が何の躊躇もなく堂々と他のアーティストの音楽性をパクれるのも、そこに付随する自身

のオリジナルティに絶対の自信があるからでしょう。Adrian作曲のこの曲もウィットに富ん

だメロディ・ラインとコミカルなアレンジなどを意識した10cc風のサウンド・メイクになっ

ています。Graham Gouldmanが書きそうなフレーズだったり、階段式に半音ずつ上がって

いくコード進行やカラフルで慌ただしい楽曲構成など、正にツボを押さえたプレイには脱

帽。しかも随所で彼特有のコーラス・スタイルが盛り込まれていますね。圧巻なのは1:46~

の展開でしょうか。天才的なセンスを働かせて、短いながらも大サビと言えるコーラス・フ

レーズを添えてます。素晴らしい1曲です。

Marlena

Bob Gaudio作曲Four Seasonsのカバー。間奏のコーラス・フレーズを頭に持ってきて、さ

らに南国をイメージするトロピカルなリズムでプレイしてます。Frankie Valliに似せたヴォ

ーカルからNick Massiのバス・ヴォーカルまで全て一人で演ってしまうんですから凄いです

ね。しかも演奏も基本全て一人(たまに相棒のRoy Morganがドラム担当します)。本当に器用

な方です。




B面

Look For A Miracle

私が持っていたシングル盤は、この曲だけ音飛びがひどかったので買い直したのですが、そ

れもまたどこかへ紛失・・・。幸運にもこの曲はオーソドックスなバラードで、動画をアッ

プする程の曲でもなかったので良かったんですが。もし見つかったらアップします。

Cry Baby Cry

Eddie Seagoという方、皆さんご存知ですか?Vanity Fareの「Early In The Morning」を

作曲した人なんですが(The Cuff Linksのとは同名別曲です)、調度この頃からAdrianと作曲

コンビを組んでLiquid Goldに楽曲提供したりしてるんですよね。で、個人的にひそかに大推

薦したいこの曲も彼らによって作曲されたもので、The Four Seasonsぽいですがオリジナ

ルなんです!Frankie Valli風のヴォーカルに、シャープなコーラス・ハーモニー、胸を突く

哀愁メロディ、そして間奏の後にくる極甘の大サビなど、全く文句の付けようがないファン

必聴の名曲です!

最後に

Adrian Bakerのシングルは基本安くて、しかも簡単に入手できるのでおススメです。

このコーナー、まだまだ続きます。次回もお楽しみに~